いぼ痔に対し、手術や入院をしないで外来通院の注射で治療します(日帰り手術)。痔の本態である粘膜の下の組織(血管、結合組織)に炎症を起こし硬化させ固着させます。これにより脱出、出血が治まります。
当院では仙骨硬膜外麻酔という臀部全体の麻酔、或いは局所麻酔で行います。腰痛麻酔と異なり下半身全体に麻酔するわけではないので歩いてお帰り頂けます。入院治療との大きな違いはこの麻酔法によるものです。腰椎麻酔は頭痛等の合併症を起こすこともあるので、入院治療が原則です。局所麻酔は仙骨硬膜外麻酔の行えない場合(抗凝固剤内服等)に行います。
保険診療で行えますので保険証をお持ちください。
事前に診察が必要です。
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痔核に硬化剤(主成分:硫酸アルミニウムカリウム、タンニン酸)を、1つの痔核に対して4ヶ所に分けて注射する。 | 痔核へ流れ込む血液の量が減り、出血が止まる。脱出も軽くなる。 | 痔核が次第に小さくなり、脱出が見られなくなる。 |
痔核に対する注射で痔核そのものを脱落させます。根治性の高い治療です。保険適応はありません。自費診療となります(¥25000〜¥50000)。ジオン注射は1年後の再発率が15%程度見られますが、腐食療法はありません。ただし、腐食中の1〜2週間の間は肛門より腐食物の流出や出血があります。(生理用品で対応可能です。)抗凝固剤内服中の方には原則として行えません。