肝臓、心臓、筋肉、血液(赤、白血球)に傷害が生じたときに高値となります。食事の影響は受けませんが、採血方法等により血液が壊れる(溶血)と上昇します。
200以上の高値は心筋梗塞、肝炎の疑いがあり入院が必要となります。低値が問題になることはありません。
主に肝障害時に上昇します。食事の影響は受けません。GOTとGPTの比率により肝障害の種類を推測します。
アルコール性の脂肪肝ではGOT/GPT>0.7、肥満に伴う脂肪肝ではGOT/GPT<0.7等です。アルコール性肝炎、肝硬変を除き、肝疾患ではGOT/GPT<1となるのが普通です。
アルコール性肝障害を始めとする肝障害時に上昇します。食事の影響は受けません。GOT、GPTの中等度異常の上昇にγ-GTPの軽度の上昇を伴う場合は慢性肝障害の可能性が強くなります。肝悪性腫瘍で上昇することもあり注意が必要です。
腎障害の時に上昇します。60歳以上は加齢により上昇、高蛋白食を摂ることによっても上昇します。クレアチニンとの比率により蛋白質の代謝状態を見ることができます。
筋肉から産生される窒素の最終代謝産物です。肉食により上昇、長期臥床などにより筋肉量が減少している場合は低値になります。腎機能障害で上昇、脱水、ショック等の腎血流低下でも上昇します。