(図1)
マックギブニーと言うのは機械(図1)の名前です。先端は二重のドラムになっています(図3)
。手元のレバーを握ることにより外側のドラムが前方にスライドして、内側のドラムに装着された輪ゴム(図2:二つ装填)が飛び出す仕掛けになっています。
(図2) (図3)
先端のドラムの中を通していぼ痔(余った粘膜)をつかみ、根本に輪ゴムがいく位置でレバーを握ると輪ゴムが発射されます。(通常ははずれないように二重で輪ゴムを装着しておきます。)いぼ痔は輪ゴム(図3)により絞約され、血流を失い壊死し、脱落します。その期間は約1〜2週間で、脱落後は輪ゴムより一回り大きな潰瘍を形成します。この潰瘍が比較的大きな血管に当たると出血を来すこともありますが、通常は血管も輪ゴムで締められているため血栓化して大きな出血は来さないことが多いと考えられます。 周りの粘膜を図のように引き込んで脱落させるので余剰粘膜もある程度一緒に壊死します。また、潰瘍は瘢痕形成しながら治るので粘膜の 下の組織と固着し脱出しにくくなります。絞約する部分が痛覚のない歯状線より上であることが絶対条件です。歯状線に近い場合は後から痛みが出てくることもあるので注意が必要です。