
140/90が診断基準になります。上(収縮気圧)も下(拡張気圧)もこれ以上の場合は治療が必要です。ご家庭でリラックスした状態では135/85を基準としてください。高血圧を放置すると脳心臓血管系の障害による死亡リスクが上昇します。


高血圧は血管の圧力ですから、その原因は入れ物である血管そのものと内容物である血液の状態によります。すなわち①血液量が増加する②血管が細くなる③血管の弾力が低下することが大きな要因です。①は塩分の過剰摂取、②はストレス等による一時的血管収縮、コレステロールの沈着による血管自体の厚みの増大、③は加齢によるものが多いとされます。逆に言えば老化とは動脈硬化といえます。動脈硬化を抑えることが若々しさを保つことにつながります。



治療はいきなり薬が出るわけではなく、まず生活習慣の見直しと毎日の家庭血圧測定から始まります。①日本の食事は海外旅行者が感激するほどおいしいものが多いのですが、塩梅(あんばい)が決め手の和食には塩分が多く含まれています。みそ汁、漬物、干物、めん類のスープ(に限らずスープ全般)は要注意です。日本人の平均摂取量は1日食塩11g前後ですが、理想は6gとされています。食塩1gは梅干し1個です。1食あたり2gの食塩の食事は、はっきり言ってとても不味いと言わざるを得ません。そこで注目されるのはカリウムです。カリウムは野菜や果物に多く含まれており、芋類には特に多く含まれています。ポテトチップスには一袋に1000mg以上含まれていますが塩分も多い(1袋60gに0.5~1g)ためお勧めできません。また、腎臓機能の悪い方はカリウム排出能が低いため貯留する傾向があり、カリウムは控えなければなりません。



運動も大事です。いわゆる有酸素運動(ウォーキング、水泳、ジョギング等)30分程度を毎日続けることにより、3ヶ月程度で10mmHg程度の血圧低下が見込めます。但し、中止により元に戻ること、運動中の血圧は上昇するため平常時の血圧のコントロールはある程度必要です。肥満傾向の方が5kg程度の減量ができればこれも10mmHg程度の血圧低下が見込まれます。


